ワックス講習会(その2:ホットワックス)
ということで、パート2ではホットワックスのかけ方を説明します。全く初めての方に向けて書いてみました。これ以外にも微妙にやり方が違う場合もありますので、ショップやプロライダーにいろいろ聞いてみてくださいね。
まず用意するもの、アイロン、固形ワックス、スクレーパー、ワクシングペーパー、ナイロンブラシ、馬毛ブラシ。取りあえず必要なモノはこんなもんですかね。あと、バイスはあった方が便利ですね。バイスって、ボードを固定するものです。クリーナーも一応準備しますかね。
まず、最初にすることは、ソールの状態をチェック。汚れがある場合は、クリーナーを吹き掛けて2〜3分そのままにしておくと、汚れが浮いてくるので、スクレーパーで擦り取る。その後ワクシングペーパーなどで、き
れいに拭き取ってください。傷がある場合は、ショップに出した方が無難だと思います。そうすると、最低サンディングであがってくるので、そのままホットワックスに入れます。
【塗り方】
ここから、いよいよホットワックスに入ります。ワックスの温度設定は、先週書いたように、まずはベースワックス用か温度(雪温)が高い時に使用するものを使います。アイロンは、家庭用のスチームじゃないものでもかまいませんが、最近ホットワックス専用のものも安くなっているので、買ってもいいんじゃないでしょうか。ホットワックスに適した温度とか、重さとか、鉄板の厚さなど、やはりそれだけのことはありますよ。
で、いろいろやり方はありますが、私はアイロンにワックスペーパーを当てて、そこにワックスを当てて溶かします。そうすると、ワックスペーパーがワックスでベチョベチョになるので、それをソールにつけて伸ばしていくというやり方です。
ワックスを直接アイロンに当てて、溶かしながらそれをソールに垂らして、それを後からアイロンで伸ばすというやり方の方が一般的ですが、私が出しているチューンショップは、上記のワックスペーパーベチョベチョ方式だったので、最近はそうしております。
アイロンの温度は、使用するワックスに書いてありますが、大体120度から130度、ペーパーを使用する時はプラス10度と云われています。また、なかなか専用の作業室を持っている人は少ないと思いますが、外でやる時もプラス10度ぐらいのようです。ですから、ペーパーを使って外でやる時はプラス20度になりますが、そこは煙りが出ない程度ということを覚えておいてください。
私は通常、BRIKO を使っていますが、0〜?5度用のイエローの場合、設定温度は120度。ですが、外でペーパーを使うので130〜135度ぐらいの設定にしています。また。季節というか外気にもよるので、9〜
10月のまだそんなに寒くないときは130度ぐらい、冬になると135度ぐらいまで上げています。
【ワックスペーパー】
で、ワックスペーパーを使うべきかどうかということをよく聞きますが、私は趣味でやっている人は使った方が良いと思います。その道の専門家やプロボーダー、インストラクターなど、毎日何本も塗ったり、板も何枚もある人は好きにすれば良いと思いますが、趣味でやる程度の人は、少ないワックスで十分伸ばすことができますし、なんと云ってもソールを焦がす心配がないので、ペーパーを使うことをお勧めします。
確かに、ショップの方などは、1日に何本も作業をするので、ペーパーなしでやると云っていましたが、それは仕事としてソールを焦がすことがないレベルだという前提があってのことのようです。ワックスの使用量も半分ぐらいで済むので、まだペーパーを使っていない人は是非今シーズンから使ってみてください。
そういう訳で、全面ワックスを塗り終えたら、そのまま冷めるまで置いておきましょう。いろいろな意見がありますが、できれば1日ぐらいおいた方が良いとも云われています。気温が低くなると1時間でO.K.とか、板
の反対側(デッキ面)が冷めているともう大丈夫とかの意見もありますが、まー、私の場合は2〜3時間はおいております。
【スクレーピング】
そして、いよいよワックスを剥いでいく訳ですが、これまたいろいろな意見があるので、御自分でショップに聞いたり、尊敬するライダーに聞いたりして、納得できるものを選んでくださいね。とにかく、言い回しは違
っても、ワックスは全部剥ぐということは同じです。
では、その剥ぎ方ですが、まずワックスを塗ったボードをバイスに固定します。もちろんソール面が上です。そして、スクレーパーで擦ってワックスを剥いでください。その時、スクレーパーはノーズからテールに流す
ように動かしてください。同じところを何度もゴシゴシ擦るとソールを傷めるので、そういう動きはやめましょう。
スクレーパーは、少し進行方向と逆に傾けると、ワックスを綺麗に剥ぐことができます。そして、ワックスをどれぐらい取れば良いのかということになりますが、概念としては全部取るということで大丈夫だと思います。
ノーズからテールにかけてスクレーパーを動かして、ワックスのカスが出ない程度まで取ってください。ホットワックスをしているので、必要なものはしっかりソールに入っています。残っているのは滑走の妨げになるので全部取ってやって大丈夫です。
【ブラッシング】
そしてその後は、ブラッシングです。まずは、ナイロンブラシで、これまたノーズからテールに向けて、できればかき出すように残っているワックスを取っていってください。通常白いワックスの粉が出てくると思いま
す。それが出なくなるまで頑張ります。
ナイロンブラシが終わったら、今度は馬毛ブラシです。これも同じようにノーズからテールに向けてブラッシングしてください。さっきナイロンブラシであれほどやったのに、まだまだワックスの粉が出てくるのでビッ
クリするのではないでしょうか。
馬毛ブラッシングが終わったら、ほとんど終了と思ってもらって結構です。ただ、ソールの表面に細かいワックスの粉が残っている場合があるので、その時はフィニッシュマットで表面を磨いてください。これでソール
もピカピカで全て完成です。
以上が、ホットワクシングの行程です。文字だけで書くと、ちょっと分かり辛いところがあるので、スノーボード雑誌等で確認してみてください。特にはじめての方向けに書いたので、既にホットワクシングをやられている方の中には、『チョット違うんじゃーないの』と思われる方もいらっしゃるでしょう。前にも書きましたが、実際にショップやライダーの方々に聞いてみることをお勧めします。
【見解の相違】
というのも、ワックスを剥ぐところでも見解が別れていて、今回紹介したようにスクレーパーで取れるだけ取るというやり方と、スクレーパーでは微妙に残して、ブラシで取っていくというやり方があります。
最近は私のような素人でもストラクチャーを入れる人が多いせいか、ブラシで取っていく方が主流のようです。実際私もそうしています。ただし、初めての方が、この文章だけで『微妙に残す』と言われてもよく分からないだろうということで、今回は全部取るという方向にしました。
どっちにしても、とにかく表面に残っているワックスは滑走の妨げになるという意味では同じなので、とにかく『ワックスは全部取る』ということでやっていってください。
ということで、今シーズンはホットワクシングで、バリバリに滑る板に仕上げてくださいね。
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